こんにちは〜。
今回は物理の勉強法について書きたいと思います。やったことない人は物理って難しそうって思っちゃいますよね笑。でも物理は覚えることは化学や、生物より圧倒的に少ないし抑えるべき公式と、使い方をマスターしてしまえばほとんどの問題が解けてしまいます。そんな物理の効率良い勉強法を紹介したいと思います。
目次
私の物理勉強
高3の4月から、勉強を始めました。1年しかないですし、他の教科の勉強もやらないといけないので効率の良い勉強法を探しました。4月は本屋さんの参考書売り場に、ことあるごとに立ち寄り様々な参考書を見てみました。ここで、気づいたことが1つ。
解き方が先生や出版社によって違う!
みなさんもいくつか違う参考書を見ていただければわかると思います。結局同じようなことをやってはいるんですけどね笑。これを踏まえて少しでも効率の良い勉強がしたい私が考えついた作戦はこれです。
同じ解法の問題集で基礎から固めていく。そして、なるべく少ない参考書で物理の実力をつける。
使った参考書
作戦を踏まえて私が選んだのはこの2種類。物理のエッセンスと名門の森。同じ河合塾出版で、浜島先生がどちらも執筆しているので解法に一貫性があります。この2つをやりこむことこそが最短の勉強法であると考え、勉強を始めたわけですが、受験が終わった後もこの方法が一番良かったと思っています。高2の頃から塾に通っていたひととも秋頃には対等に戦えました。
物理のエッセンス
普通の参考書では教科書レベルのことはできる前提で問題を解説されるものが多いですが、この本では基礎からこの分野がどういったものであるかわかりやすく解説してくれます。解説がわかりやすく、何をしているか丁寧に公式を導入してくれているので、「公式だけ当てはめて何をしているのか分からないよ。」といったようなことにはなりません。解法もシンプルで美しく、問題演習もある程度できるので初めの1冊として、物理入門者がやるべき1冊です。
名問の森
名前の通り。名問が並んでいます。この本は高3の夏休みから、東大入試の前日までお世話になりました。何周したかも覚えていません。難しめの問題で、物理を解くための重要公式の用い方を、詳しい解説 を通じて身につけることができます。1問分の解法を完全に理解するだけで、自分の物理の世界が広がります。この本は、受験で使った参考書の中で一番私がおすすめしたい本です。
オススメの勉強法
基礎固め
物理を全くやっていない人、やったけどよく分からない人、公式をよく分からずに使って解いてる人はまず基礎固めからやっていきましょう。ここで使うのは当然、物理のエッセンス!!問題数が少ないため1周するのに時間はかかりません。テーマごとにやっていきましょう。オススメは力学→熱→波動→電磁気→原子の順番です。力学はすべての基本なので一番最初に勉強します。そして、電磁気、原子ではその他の分野の知識を使うのでこの順番が一番効率がいいです。
効率の良い、私の編み出した勉強法では基礎が大事です。この本を最低2周して、基礎を固めてください。
ポイントとしては、
1.公式の導出や意味をきっちりと理解する
2.単位の定義をしっかり抑える
の2点です。
ある程度の物理基礎力があると感じる方は、苦手分野だけ読み込んで、問題をいくつか解いてみてください。
物理の実力UPへ
エッセンスで基礎固めをしたら、名問の森をさまよいましょう笑。これ力学→熱→波動→電磁気→原子の順にやるといいですが、力学が約40問、熱・波動はそれぞれ約15問なので熱・波動の2分野を先に終わらせて勉強の勢いをつけてもいいでしょう。どの分野も重要問題が半分くらいあるので、重要問題をまず解いていきます。しかし、なかなか難しい。7月にこの問題集をはじめた私は
全然解けない〜。解答ばっかり見てていいのかな。でもこうしないと次の問題に進めないし・・・
いいんです笑。1周目は大体そうなります笑。問題を見た瞬間に、エネルギー保存を使うか、運動量保存を使うか、あるいはそれ以外かなんて、難しい問題ではなかなか判断できません。解けなくてもいいですが、詳しい解説をじっくり読み込み、解答を見ながらノートに書いて解いてみましょう。
なるほどっ!こういうことか!という経験を積んでいきます。テーマごとに大事な公式を用いた問題は何度も出てくるので、細かな積み重ねが深い理解へとつながります。2周目は解答を見ずに解いてみます。ここで、半分以上あわよくば全問解ければ儲けもの。解けなかった問題、小問にはチェックをつけ、何度もやり直します。最終目標はこれです。
問題文を見た瞬間に、使う公式や、解答のはじめ方を頭に思いつくようにする
です。ここまで行くにはなかなか時間がかかります。私の理解度的には、1周目15%、2周目20%、3周目40%、4周目70%、5周目80%・・・・のような感じでした。4周目頃から一気に理解度が大きくなりますが、難問はなかなか理解できませんでした(´Д` )。
でもこの問題集の重要問題を完璧にするだけで物理は絶対できるようになる!!
と信じて続けてください。必ず、実力が上がりますし、結局これが一番の近道なのですから。
目標、学年別の勉強時期について
高1・2生
時間があるので、物理のエッセンスでの基礎固めを高2の終わりまでにじっくりやりましょう。エッセンスは問題が少ないので、もうちょっと基礎固め用の問題が解きたいという方はこちらを解きましょう。
これも河合塾出版の浜島先生の本で、問題演習にはうってつけです。基礎固めをした後、高3から名問の森を始めます。2週間ほどで1分野を2周ずつくらい続けて、夏休み前には半分以上の問題を解けるようにしましょう。夏休みはひたすら解けない、理解できない問題を繰り返します。夏休み後にはセンター試験満点は確実に取れるでしょう。そこから、志望校別の対策を進めて行くと良いと思います。
高3生
私と同じ4月から始める場合は4〜6月でエッセンスで基礎固め。7〜8月で名門の森の重要問題を5周はして理解度を75%以上に引き上げます。この際、受験で出ることの少ない原子は解かなくても構いません。すべての基礎となる力学と頻出テーマである電磁気は重点的に行いましょう。夏休み後にはセンター試験は満点近く取れるでしょう。志望校の過去問も結構解けることに気付くはずです。ここから、過去問演習をしながら、名問の森の理解度を高めていきます。
3ヶ月でセンター満点を狙いたい方
10月、11月でエッセンスを3周以上します。12月でセンター過去問をなるべく多く解きましょう。そして分からないことがあれば、エッセンスに戻り理解を深めます。これを繰り返せば満点近く取れるはずです。問題演習が足りない場合はこちらがオススメ。
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東大志望の方
名問の森の重要問題以外の問題も何周もして完璧にしましょう。完璧になれば十分ですが、難問系統に挑戦するのもありです。特に波動では、名門の森にないようなテーマを扱った問題があるので、波動だけやるのもオススメです。ちなみに私は、波動と、力学を少しずつやり、途中でやめました。だって面白くないんですもん。他の教科もありますし効率の良い方法を目指すのでこれ以上のことはやりませんでした。
音読のススメ
5周目以降の名問の森をやる時に思いつきました。
物理って、問題見て使う公式と解法さえ思いついちゃえば解けるよね。と
書くのが面倒くさくなったので、「問題を見て使う公式を口に出して読み、その後の解法も声に出して確認して、解答を見る。」という方法を使いました。書くよりも圧倒的に早いスピードで1問が解き終わります。例えば「2物体の速さをそれぞれv、Vとおき、運動量保存則を立てる。次にエネルギー保存則を全体で立てて、2式を連立しv、Vの値をだす」のいうように声に出し、公式、解法があっていたら次の問題にいきます。計算はしません。
でもこの方法は1〜3周目には使わないでください。はじめは書くことも大事だからです。あくまで何周もやるときの効率UP方法です。
当たり前ですが、志望校の過去問演習などではきちんと書いて解いて、計算の練習もしましょう笑。
最後に
物理の勉強は、受験時代の勉強でとても印象深いものです。塾に通わず、いかに効率よく勉強するか考えた末にこの方法を生み出せたことは一番の思い出です。物理は基礎をしっかりやって、いい問題を繰り返すことで一気に伸びます。騙されたと思って、私の勉強法を試して見てください。みなさんにも、「物理がわかる」感覚を効率よく身につけていただくことができると確信しています。